
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[挨拶代わりに聞かせた音高い舌打ち。 再び小さく舌を鳴らして、 ダイニングテーブルの椅子を引き、 どかっと腰掛ける。] 遅過ぎんだよ、ばか…… [毒づく声に、意図せず溜息が混じった。 楽屋にも顔を出さなかったから、 わざわざ俺を観に来たとは思わなかった。 流石にこの流れで、部屋にも来ないってことはないだろう。 頭ではそう、理解ってるのに。] ……ほんとに来んのかな、 [未だ信じ切れない。 テーブルに額をつけて突っ伏すと、しゃらりと首元で 撓む鎖が視界に入って、瞬間。胸が高鳴った。 最後に会った日のこと、 惺の腕の中で過ごした数日間の記憶が、 一度に生々しく蘇る。] (30) 2025/12/08(Mon) 2:16:47 |