【人】 機才博士 ウキクサ[ ──そんな存在が、もし自分を追い掛けでもするのなら>>13 博士は振り返って足を止めるだろう。 頭上のフェアリーサークルで光合成を終えたところだ。 後はそのデータを分析するだけだった。 ] 追いかけてくるのは初めてですね。 てっきり貴方には嫌われたものだと思いましたが。 何か御用ですか、お客様。 [ 博士は首を傾げて簡潔にそう尋ねた。 同時に、個体名を呼ぼうとしたけれども 名を知らぬことに気付き、お客様、と呼び変える。 臆すことも、場を辞した彼へ気遣う素振りも見せず 「ここでの生活はいかがですか」と 無難な言葉も口にして。* ] (30) 2023/11/20(Mon) 19:28:46 |