【人】 凍剣士 スピカ―冒険者ギルド― [耳に届いた声に、ちらりとだけ視線を向ける。>>25] 疲れませんね。 お気遣い、ありがとうございます。 [表情一つ変えず、ぴしゃりと言い切る。 昔から、生きるためには文字通り命がけだった。 それは、冒険者になってからも何も変わらない。 むしろ、依頼を果たせばキチンと報酬を貰えるのだから、あの頃よりはるかに恵まれている。] 貴女と一服、というのも大変魅力的ではありますが、遠慮させていただきます。 俺なんぞと話す時間がもったいないでしょう。 [彼女には一瞥もくれずに、断りを入れる。 注釈しておくが、彼女を嫌っているわけではない。 むしろ、数少ない自分の話を聞いてくれた人として、好意的に思っている方だ。 先の言葉は、この青年が心の底からそう思っている故だ。 そのまま、彼女の横を通り過ぎて空いている席に腰かけると、抱えた依頼書を一つ一つ精査していく。] (31) Eve 2021/04/29(Thu) 22:48:53 |