【人】 気分屋 ルヴァ>>30 ナフ 「あそれは気になる、ここサダル来てないからさこういうのは誰が居るんだろう?」 一転興味津々に居るのかな可愛いかなそれともマッチョかななんて話しては。 「まあ居ないよねえ、精々投球ホログラムぐらいしかなさそう」 と早々に諦めるのだった。 「言ってる。俺は間違いなくインテリ側だよ。君たちが何したかは知らないけど、俺は平和主義者だし、それで一人も殺さないで勝利してるの。……モヤシなのは否定しないけどさあ。」 長期懲役専門収容所の古株囚人が何か言ってるね。敗北者だよ。 とはいえ彼の話に嘘はなく、投げて投げ返しされた言葉のボールも飄々と受け返した。インテリを誇る為にモヤシは受け止めた。 さっき軽率にバカっていったのは都合よく忘れた。 「……でも一応外にいた時の身体テスト、そこそこ平均だったんだけどなあ。」 ただこの言葉にも一応嘘はない。なんだかんだ奇跡的ヒットを起こすだけの土台はある。今は平均になれない。標本空間が特殊すぎるし外れ値が外れすぎてるので。 「 ……うん。俺が元気にしないと。俺はアマリリスを愛してるからね。 」あなたがどれほど理解したかは今少年には推測できなかった。 代わりにアンドロイド人形を抱え直し、ギュッと抱きしめた。 人形は変わらない。 (31) 2021/10/02(Sat) 5:36:16 |