人狼物語 三日月国

45 【R18】雲を泳ぐラッコ


【人】 志隈

[深い蒼のパジャマに身を包む姿は毎度の事律儀と感じる。>>22
最初、見た時にはまじまじと見つめてしまっただろう。
衣装が変われば新鮮だとは思い、
何故か若干嬉しいの気持ちも湧いていた。

その口から呼ばれるのは好きだった。
シグマであっても、もう一つの別名であっても、構わない。
伸びた手に黒髪を乱されれば、心も同じく乱され。
普段は素っ気ないのに、
たまに優しいのに乱される事にしておこう。
その色合いがあるから、練習を止めたくないのだと。

何時、その手が伸ばされなくなるか。
親として分けられなかった愛情を
多少なり注ごうとしてくれてると仮定しても、
それは脆いものだ。
男を男として見つめていて、親子ではありはしないのだから。


乱れる幅はさほど大きなものでは無い。
何時かを当然の事のように認識している。

背中を丸め、伏せた目。
閉じた意識の中、白い世界の扉を開く。]
(31) 2020/09/30(Wed) 8:10:54