【人】 翠眼の ダビー>>23 サダル 少なくともお気に召さなかったわけではないのだろう、あなたがボルジュウを食した反応からそういう感覚を無時掴むとふっと鼻を一つ鳴らした。あなたの一言一句を聞き逃さないようにと耳をそばだてながら食事をしていた青年が口元をハンカチで拭う。 「一つ目に関してはよくやったと勝手に感謝しておこうか。少なくとも『手間をかけさせる』ことでその処理に追われる動きが生じたということだ、こちらも若干溜飲が下がる。 二つ目は。…あなたの賭けの概要はともかくとして、勝算はあるのか?」 あるのならば別にいい、と言わんばかりの問いかけだ。実際その通りではあるのだが。 (31) 2021/07/11(Sun) 2:48:38 |