人狼物語 三日月国

147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】


【人】 団地妻 ナナミ

[チャイムが鳴った。
 決まった曜日の決まった時間に来てくれる。
 他のおうちにも御用聞きをしているだろうに、判で押したように決まった時間になっているのはなぜだろう?
 はーい、と返事をして、鏡に向かって見苦しいところはないか自分を確認してからドアに向かう。
 低い声で、彼が言う屋号が聞こえた>>24]


 こんにちは。
 いつもありがとうね。


[迎え入れる彼は、この団地の奥様方のアイドルの酒屋のお兄さんだ。
 向こうからしたら自分は当然年上のおばさんでお得意様の一人なだけだけれど、日がなパソコンと向かう毎日で、夫以外の同年代と話せるとしたら彼しかいなくて、彼と会えるわずかな時間が楽しみだった。

 最近はネットや宅配で買い物を済ませる時代になっている。
 長年のよしみで二川屋を使うというのもあるだろうけれど、いまだに皆がこの店を使うのは彼の存在も大きいだろうと思う。

 そう思いながら、ちらり、と彼の顔を盗み見る。

 うん、今日も恰好いいなぁ。

 そんな風に思って、わずかばかりにときめいた気持ちになるのは、芸能人に対してミーハーな気持ちになるのと同じだろう]
(32) momizituki 2022/05/17(Tue) 22:05:33