【人】 警備員 ジュード[男の足元にゆるく巻かれている、 黒と黄色のまだら模様をした、滑らかな尻尾。 それは猛毒を持つ、ガライカのサラマンドラ族の証。 本来、"楽園"と呼ばれるガライカの地から 外へ出る者は少ない筈なのだが。 その楽園から『あるもの』が持ち出された事により 男は故郷を離れ、もう一つの"楽園"たる キュラステルへと流れ着いていた。 一体何が持ち出されたのか問われても、 男は笑って誤魔化そうとするだろう。 しかし、その件に思う所のある男はこの島に至ってなお、 保管施設に収められた物品や、利用者の保全に努めていた。 それこそが、己の行うべきことだと考えていた。] (32) 2022/11/05(Sat) 1:25:22 |