 | [宮廷楽士となってから20年余り。 >>0:40楽士の中でも古株の存在となった私。 >>0:41>>0:42] 初めの頃は多くの熟練楽士に鍛えられ、 同じく宮廷楽士となった者達と 時に論戦し、時に音楽で鍛え合い 切磋琢磨の日々を歩んでいた新人時代。 しかし時が過ぎ、先達はこの世を去り 故障などで楽士の道を辞したりと 気付けば私を対等な音楽の立場として 扱う者は少なくなっていた。 論戦や純粋な音楽の切磋琢磨をしたくても 立場故か「恐れ多い」と言われ 足元にも及ばないと卑下する周囲。 対等に勝負してくれるのも今や宮廷楽長と ごく一部の楽士のみ。] (32) 2020/09/27(Sun) 12:15:14 |