【人】 3839 南波 靖史 >>2:88 素崎 「なれないねぇ。『似てる』とかくらいかもあるかもだけど。 ……真斗くん、震えてるけど大丈夫?お酒飲みすぎた?お酒飲むと何か思い出すらしいよねぇ。誰かの事思い出した?」 それが自分の発言のせいだとは、母親と重ねられたとはほんの僅かの想像もしていない。『当然』の事をただ述べただけだ。怯えるなり動揺するなりするわけないのだから、先程の怒涛の勢いも消えて、大して気にしてなさそうな声色と返事が帰ってくる。 「……変なこと言うね?俺は逆だなあ。『教えてあげた上で守ってあげたい』もん。無知は楽だし苦しい事も知らなくてもいいけど、楽しい事も幸せな事も知らないから俺は“可哀そう”って思うな。 真斗くん、それ以上にお母さんが好きだったの?どこが好きなの?優しく声かけてくれるから?そんな人幾らでもいると思うんだけど……何で皆「親」に拘るのか、俺、両親がいないからわかんないや」 (32) 2021/09/23(Thu) 20:32:13 |