[ふっと笑うのは彼の声が聞こえたから。
クリスマスソングが店から流れてくる。去年は寂しい思いをさせてしまったのがどうしても心に残っていた。
>>20もちろん、その後は空白を埋めるように過ごしたのだけど、恋人の心に傷を残してしまったのではないかと思ったからこそ
とんっと背を壁において視線を空に。]
…もしもし、鬼走。
元気か?って変なことを聞いたな。
[声は明るく。
そっちはどうだ。と彼の顔を想像しながらたずね。
少しばかり指先で自らの顎を撫でながら、言いたい事はもっと別にあるか。と
気づけば、彼の反応を想像して]