【人】 教会住みの娘 エヴィ[ けれど、突然発せられた批評の言葉>>15に、 辺りはまるで水を打ったようにしん… と静まるのです。 選曲について、氷のように冷ややかな言葉が まるで刃のように刺されば、ぽろぽろと 泣きだす少女の涙がほたり、 落ちる様まで見えたでしょう。 ] (…あ…泣いちゃった…うん。でも、 仰っていることは、分かる、気が。) [ その後、彼女のもとにすっ飛んで来ては 評価の言の葉の真意を慌てて伝える、 その方は。 いつかのあの日教会を訪れた、凛と立つ 信念に熱い、かの高尚な宮廷楽士なのだとは… 今はまだ気付かないままに。 けれど途切れ途切れに聞こえくるその指摘は、 声は、的確で、厳しいけれどもとても暖かく。 ] (33) 2020/09/21(Mon) 8:14:16 |