【人】 1年生 朝霞 純>>32 [津崎さんは真摯に答えてくれる。 そのたとえが、私が純粋に区別がつかない人だと思って、提示されていることに、少しだけ嬉しいような気持ちになって。 純粋に区別がつかないのは、そうだけれども。 でも多分、私のそれはそういうことではなくて。 最初から、区別がない人間で。 だから、バスの中でも、あんなことを考えていた。>>0:105 友人も恋人もただの研究室の一員も、信頼できる人間の肩書きでしかなくて、相手によってその肩書きがちょっと変わるだけ。 そう思って生きてきた。でも、周りはそうではなかった。 私に向けられる、純粋で強い好意。 それを受けて、それが恋ってものなんだと今日、初めて本当の意味で理解して。 それでも、相手の感じている感情の名前は理解できても、私の中のそれは不定形なまま。 結局、どこが違うのか、よく分からなかった。] 例えが可愛いですね。 …そのたとえだと、私の感じているのは友情な気もしますけど。 でも、やっぱり、そういう言葉に当てはめるとしっくりきません。 (33) 2022/09/10(Sat) 8:52:49 |