人狼物語 三日月国

159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】


【人】 かれがれ ユメカワ

【図書室】 >>29 ネコジマ

音楽室と理科室がある階の、一つ下の階まで。
一段、一段、もう一段。上っていくたびに、
古くなって傷んだ木材がぎいぎい音を立てる。

そんな、いかにも、といった階段を上りきり
続く廊下を少し行って、入った先は図書室。
戸を開ければ古びた紙のにおいと、かび臭さがお出迎え。

「…流石に、もう読めな──あ。」

ぱ、と離れた手。後退って離れた一歩。
本棚に残された背表紙から傍らへ視線を移せば、
なんとなくきまりが悪いような表情が見えた気がして。

「いたくないよ。大丈夫
 稔が嫌じゃなかったら、手、繋いでてほしいな」

「寂しいから」

嫌だったら嫌でいいから、一歩分の距離はそのまま。
からっぽになってしまった片手だけ差し出した。
(34) unforg00 2022/07/03(Sun) 0:08:12