【人】 双子 吹雪/雪菜─ 1日目夕方・204室内 ─ >>32[呼び鈴が聞こえた。 吹雪は涙を流して スーツに染みを作ってしまっていたのに気付き 慌てて服をソファに下ろす。 それから、先ほど聞こえた呼び鈴の音。 まさか、と思う。 タオルケットで前面だけを隠した裸体で パタパタと素足で扉に向かう。 『ルームサービスでございます』……そんな言葉も 今の吹雪の耳には入って来なかった。 きっと外に、彼が待っているのだと思って 流行る気持ちを抑えるのに必死だったから。] ─────あま、の…… さん [けれど扉を開けた先にいた男の人は 期待していた男ではなかった。 それを目にした時、ぺたん、とその場に 座り込んでしまった。]* (34) 2020/07/15(Wed) 22:39:38 |