【人】 鏡沼 創>>31 牛丸 生徒会室を出た後、あなたにとって都合のいいタイミングで。 唐突に、その男は声を掛けて来るだろう。 あなたのふわふわとした認識に沿って存在してしまうと 女子生徒になってしまいかねない為、直接足を運んでいる。 「牛丸紗優サン、でお間違いねぇですかね? 僕は、2-Aの鏡沼創って言いやがるんですが。 謝罪と、あと事情の説明に来た次第なんですが 必要でやがりますかね?」 あなたとは似ても似つかない、眼鏡の優男だ。 普通に考えれば見間違えらる筈も無いが、男はそう名乗った。 「……と言っても、語る程の事情でもねぇんですが。 例の薬飲まされそうな気配がしやがったもんですから、 万が一を考えて、近くに居たアンタに身代わりになって もらっちまったってだけなんですよ。 あれの効果が、異能の変質や強化でやがるんでしたら 僕は、絶対に飲む訳にいかねぇなって思ってましたんで。 危ねぇ事になっちまいそうだったら、割って入るつもりは 一応ありやがったんですが……アンタを危険に晒しちまった 事にゃ違いねぇですから。本当に申し訳ねぇです」 胡散臭い笑顔に、ふざけた口調。 鏡沼自身も、信じてもらえるとは思ってない。 ただ、嘘偽りなく正直に事情を説明し、謝罪を述べた。 (34) 2021/11/09(Tue) 3:20:25 |