【人】 おかえり 御山洗>>14 百千鳥 「うん。……そうだよな。きっとみんなもそうだろう。 よし、やる気出てきた。そしたらモモちゃんは、みんなへの声掛けお願いしていいかい。 俺は道具を置いて、安全に遊べるように川べりで準備しておくから」 それは何気ない一言だったのだろうけど、御山洗のやる気を引き出すには十分だった。 自分たちが難なく出来たことを、やりたいと言ってくれるのであれば。 それはこの夏だけのいっときの思い出だとしても、継承してあげたい。 「え、いいよいいよ。モモちゃんの分だろ。 子供のほうが、地面に近くて熱中症になりやすいんだから……」 折角気を使ってもらったのに、相手への心配の方が勝ってしまった。 差し出された水筒に向かって首を振る、と。 (35) redhaguki 2021/08/11(Wed) 7:13:31 |