【人】 転生者 アウローラ……小さい頃のわたしにとって、 愛とは星のようなものでした。 真っ暗な夜の闇の中、きらきら輝いて わたしの心を温かく照らしてくれるけれど。 ……でも、決してこの手が届くことはない。 [ どれだけ、背伸びをして手を伸ばしても 懸命に飛び上がろうとしても、 あの輝きに、手が届くことはなかった。 ] だから、憧れました。 星の輝きに、愛に、それに触れたときの温もりに。 誰かを愛して、そして愛されたとき、 それはどれだけ温かくて、眩しくて。 ……素敵なもの、なんだろうって。 [ 小さな頃、夢に見ていた遠い世界でも 終ぞ触れることの叶わなかった願い。 ] (35) 2022/05/27(Fri) 23:36:34 |