人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 少年水夫 カイル

 
[用意が整えば、またターバンのお兄さんの席へと戻る。]


  お待たせしました。
  お持ち帰り用の、赤ワインのサングリアです。

  僕がサングリアを選んだ理由は、
  生前ホットワインをよく飲んでいたからなんです。
  あれは過熱してアルコールを飛ばしているので
  お酒ではないですが、

  材料があまり変わらないので、
  サングリアも味に馴染みがあるように思えて。

  寒い北の海で、オーロラを眺めながら父と飲みました。
  毛布にくるまって、二人身を寄せあって。


[どんな奇跡をもってしても取り戻せない、僕の
宝物
。]
 
(35) 2022/05/27(Fri) 20:22:25