人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【人】 童心 クロノ

>>35 エルナト

気にしないでと言うように、
ふるふると首を横に振って。

「…………」

分かっているのか、それでも言えない何かがあるのか
返事をしないで、けれど大人しく着いていく。

低い本棚の一画、指し示された本を幾つか手に取って
軽く捲って見れば目当ての話はすぐ見つかる。
よくある神隠しの話。禁忌の場所に踏み入って、帰って来なくなる。

「うん……このあたり、みたい。
 ありがとう、エルナトくん。」

該当の本を最初から捲り直しながら
小さな声が、控えめに言葉を続ける。

「………」

「……いい子にしてれば、
 誰も、神隠し、あわないでいられるのかな」


問い掛けの様でも、独り言の様でもある言葉を。
(36) Rurux_is_me 2022/05/01(Sun) 19:51:16