【人】 魔剣持ち ヘイズ「おかげさまで。本当に気にしなくても大丈夫ですよ? あ、でも…はい。ここに来るのは初めてで。 案内してくれるんですか? …ありがとうございます!ぜひお願いします!」 思ってもない申し出に、一瞬迷ったけれど、二つ返事で快諾。 初対面のあまり知らない人だけれど、警戒心よりは初めて来る大都市の中、ありがたいという気持ちが勝った。 あと、「これっていわゆる逆ナンパみたいなものでは?」という下心が大いに勝った事も否定できない。 もちろん傍目にはそんな素振りはおくびにも出さず。 「え、手…手ですか? あ、はい!わかりました!」 手が汚れてないか見て、手持ちの布きれで拭って、恐る恐る手を差し出す。大分緊張しているのがわかるだろう。アルブルクはむさ苦しい男どもの街で、こういう女性への免疫はほとんどないのだ。 (36) 2021/12/07(Tue) 18:01:40 |