>>18 >>19 馬鹿ども
【ノッテアジト廊下】
「誰が息子だ、気持ち悪いこと言うな」
「面倒掛けてんのはお前も一緒だろうが、自分は大人だとでも思ってそうだな?リック」
揶揄うように笑いながら。
横を抜けていくツィオの姿を横目で見て。
そして振り返った君が手を挙げたのならば。少し面食らったような顔。
ああ―――と、納得をしたように笑みを浮かべ。
何でもなさそうな顔で、君の元へ歩いていく。
「遅くなった。―――ただいま、兄弟」
奇しくももう一人の幼馴染と同じ言葉を乗せて。
開いた手を、君の右手にぶつけ。
ぱん、軽い音を響かせた。