人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 忘れ屋 沙華

>>37

「まったくもう、答えになっていねえよ。」
そういう声音は先ほどのように迫ったものでもなくなっており。

「もつ肉の鮮度を競おうつうたら、何も心の臓から取ってでもって他をダメにする奴があってたまるか。」
「己さては偏食祟って手料理の一つも覚えにやがらねえな?」

冗談ともつかない正論で的外れな説教をすると、頬に伸ばしていた手をより後ろへ回しながら顔を寄せる。

走り回って乱れたであろう五十鈴の髪を、そのままちゃっちゃと結びなおした。
「しゃきりとしとけ。それこそ己が"左"の奴に舞で負けてもみろ、神涙永年の面目丸つぶれだろが。」

気丈にしていたら練り物の屋台に食紅塗ったもん用意しとくよう言ってやろう。
そんな言葉を最後にしたか、それ以上の言及をする気はなさそうだった。
(38) 2021/07/21(Wed) 14:04:02