【人】 白い大蜘蛛 カガリビ―隠り世・奥の院― [宴が始まった。 雛たちが招かれた事で、皆が愛でようと色めきだっている。 当然、自分も雛と愉しむつもりだが、その前に一つ、役目をこなさなければならない。 ――…狛と語らっている、白い少女。 彼女がこれ以上、隠り世と現世を迷わないよう。 本来いるべき場所がどちらなのか、はっきりさせなければならない。] 狛君、ほんの少しだけ、いいかな。 大丈夫、邪魔はしない。 なんなら、手も出さない。 [少女が狛からの葡萄を食べ終えたタイミング>>30を見計らって、声をかける。 彼が宴を愉しむ妨げになってしまう事は、こちらも望んでいない。 だから、少女には指一本触れる気はない。 ただ、己の役目の為の行動。 座り込んでいる少女>>29と目線を合わせて、少女の瞳を覗き込んで、ゆっくりと告げた。] (38) 2022/03/18(Fri) 17:28:40 |