【人】 俳優 レオニス―BL号・デッキ― ふふ、子供だと美術館は退屈だったかもしれないね。あるいは、未知のものがたくさんある良い冒険スポットだったかな? 大人になってから行くと、また違う赴きを感じられるだろう。 [腕の中の体が強張ったことは、密着状態にあるレオニスにはすぐに感じ取れた>>38。 慣れぬことをしているがゆえか、船首に近づいたことで見えた海面に落ちることを案じたか、あるいはそれ以外の理由か。そのいずれかを察することまではできずとも、緊張を解してやろうと思って子をあやすように抱きしめた体を優しく撫でた。] 時間のある時にお忍びで行ったりするよ。あそこは静かで良い。 ……ところで、君だけ僕の名前を知っているのは不公平だと思わないか? もしよければ、君の名前を教えて欲しいんだけどね、ミスター。 [名乗った覚えもない名を呼ばれることは、顔と名前を売り物としている身としては気にかけることもなかったが、相手が知っていて自分が知らないのは面白くない。 にこりと笑みを浮かべながら軽く首を傾げ、穏やかに尋ねた。] (39) 2022/01/10(Mon) 10:11:21 |