人狼物語 三日月国

95 演劇の村 第一幕


【人】 【鬼】 虎熊童子

>>32
「お前の……仲間には、ならん。俺は、俺だ……」

 振り絞るかのように、虎熊童子は言葉を吐き出した。
 脳みそを直接弄ばれているかのような感覚だった。きびだんごを口にした瞬間、目の前の少女への従属心が噴き出したのだ。
 大鉈が重い。
 体の一部と言ってもいいはずの大鉈が、まるで血に根を張る大木のようだった。
 だが。
 だがしかし。

「俺のは虎熊童子っ!! 【鬼】だ!!!!」

 在らん限りの空気を吐きだき出しながら、虎熊童子は叫ぶ。

「お前は何者だ!! モモコ!!!! 俺は今からお前を殺すっ、俺はそうする。お前は、どうする!!!!」
 
 
(40) 2021/09/25(Sat) 0:31:26