【人】 看護生 ミン>>36 ラサルハグ 「ふふ、そうですよ。人生100年! 先はまだまだ長いんですから、ラサルハグさんのペースでいいんですよ。 …教えるなんて…恐縮です。でも、私が何かを伝えられたなら、それはとても嬉しいです。」 差し出されたポプリに目をやって、瞬きを二、三度。 そうして、思案するように小首を傾げる。 一度は遠慮した身だが…渡された善意を受け取らないほど野暮でもない。 一言、礼を告げた後、大きさでさえ可愛らしいポプリを己の掌に乗せる。 「まぁ、ふふ。勿体ないくらいの誉め言葉です。 妖精 (ラサルハグ) さんの祈りなら、きっと届きますね。…私も、そうなるように努力しますし、そうであるよう願っています。」 渡されたポプリを優しく握れば、ふわりと優しい花の香りが漂う。この香りを嗅ぐたびに、きっと自分は手渡された想いを思い出すのだろう。 …確かに、“心を温かくする”効能があるようだった。 「…そういえば、ラサルハグさんはどうしてこのお祭りに? やっぱり、執筆のインスピレーションを求めて…とかでしょうか…?」 物書き…という職業に少々引っ張られれすぎかもしれない。 ただ単に観光に来たという線もある。 (40) 2022/03/23(Wed) 17:46:13 |