【人】 2年生 松本志信─レストラン─ [一度言葉が途切れたように聞こえた>>24 それはてっきり許されないことへの内容についてだろうと思っていて。 ────「死のうと思ったんですか?」 もし訊ねられていたらきっと、隠すことなく「おう。」って笑っただろう。 嘘も平気で吐くし、清廉潔白なんかじゃあないし。 ふわふわ適当なことばっかり言ってる俺だけど いつでも思ってるよ、と。 天使が現れる前の事>>25 自我を保てと言ったばかりの頃はまだそれ程までに揺らいでいなかったものも 天使のお告げたった一つで、こんなにも>>28 揺らいでしまう。 軽口を叩いていたはずの>>26 柔らかく笑んだ顔も 今ではもう血の気もひいて。 俯く前に落ちた涙に>>30 気付かない訳がない。 けれどその涙を拭うのは、俺じゃない。 だから代わりに、弱く何度か肩を撫でるように叩いた。] (40) 2022/09/08(Thu) 9:49:05 |