【人】 月よりの使徒 ルナ── 月面:星母神殿、玉座 ── [────月。 其れは常に地球に同じ面を向けて廻り、 決してその顔を背ける事がないという。 創世の刻を終え、神々が天に上りて幾星霜。 月の玉座は、静かに蒼星を見守り続ける。 神々の遺物。月面に築かれた巨大な神殿。 そのバルコニーに1人の女が佇んでいる。 夜の帳を身に纏うがごとき長いドレス。 輝く星を宿した双眸が、はたと瞬き、 上空の青《ちきゅう》へと呼び掛ける。 因果の糸を辿り、聲なき聲を紡ぐ。] (41) 2018/12/10(Mon) 1:08:54 |