| [静かに耳を傾けていた。 >>40 最初は、彼の声を聴こうと黙り。 ……途中からは、 生じた戸惑いの為に言葉を失って。 頬を擦り付けられ、視界の黒髪が揺れる。 ゆっくりと……、 一往復だけ、擦り付け返した。 この温もりを失うのが恐ろしい。] ……、母は、美しい、でしょう? 肌に皺が寄ったり、染みができたり 髪が傷んだり、色が抜け落ちることも ……なくなったんだよ [訴える声が、震えてしまう。 貴方の作品ほどじゃないかも知れないけれど 母は、僕が作った最高の作品だ。 彼女に望まれたから、作り上げた。] (41) 2020/10/18(Sun) 12:19:47 |