【人】 綴り手 柏倉陸玖>>40 普川 「なんかもうこの学園の運営側に期待できなくて……」 やっぱり人間不信なのかもしれない。 冗談はさておき、ここは腐っても天下の稲生学園。 これ以上ボロを出すような事はせず、"上手くやる"のだろう。 そんな確信じみた思いも、確かにあるわけで。 「 多い多い多い。 そこまで行くともうリストアップして欲しい。 とりあえず買い物が先だろうけど、日程も後で教えて…」 あと箸で食べるのは別におかしくも何とも無いだろ。 そんな抗議をしながらもう少し先の休暇に想いを馳せる。 暫しの暇を二人で過ごす事は、暗黙の了解じみていて。 であればやはり、置いて行かれるなど杞憂だったのだろうけど。 その事を実感をもって理解するのは、恐らくはまだ先の事。 反省文を認めるのも、もう少しだけ後の事になりそうだ。 先ずは目前に迫った体育祭に注力しなければ。 自分達がこれだけあれこれ手を尽くし、奔走したのだから。 今年の体育祭も、きっと上手く行くだろう。 (41) 2021/11/10(Wed) 2:05:48 |