人狼物語 三日月国

123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】


【人】 欠けたの星じゃなくて眼鏡かも スピカ

>>@8 ブラキウム

机のものが落ちた。使用人に謝った。
家具がひっくり返った。また使用人に謝った。
食器の割れる音を聞いた。再度使用人に謝った。
子供が迷惑をかけたなら、代わりに大人の私が謝らなくては。
体をあちこちぶつけていても、痛みなんて気にならなかった。
このくらいの痛みなんて、いつもの痛みに比べたらなんてことないもの。



前にいる君が足を止めたあたりで遂に女の限界が訪れる。

「ぜぇ、はぁ……子供の面倒見るのってこんなに大変なのね……複雑だわ……げほっ……」


スカートや膝が地面に着くことも最早気にする余裕などない。ぺしゃりと崩れ落ちて肩で息をする。

「……。
 …………くすん、ぐすっ、ひっく……」


君の悪意のない言葉がどう届いたか。今それを確かめる術はない。
何故なら女は返事の代わりにぽろぽろと嗚咽をこぼし始めたのだから。
(42) もちぱい 2022/01/16(Sun) 12:16:19