人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 蒐集家 テンガン

>>38 >>-7 >>39
振り回されるスコップへはもう意識は向かなかった。当たったのかもしれないが。
今この場は知らない戦場になり、ここにあるのは強い強い
強い
感情だった。
身を包む不快感も見に覚えのない言葉もこの瞬間は本物であって、現実で、

「――そうだ」

振り乱される頭をずっと掴み続けることはできないだろう。
手を離して、若干覚束ない足取りで処刑室の壁に背がつくまで後退する。

己の焦点は合わない。同じだけこの脳も揺れている。違いは慣れているか、そうでないか。
それでも視界の中に、叫ぶアルレシャを捉えて逸らさない。

「折角、最後のステージなんだろう。ミラージュ」

「怖いのなら、怖がってくれれば良い。
死にたくないのなら、そう叫んでくれ


仲間
が隠そうとしていたであろう感情、その叫びの意味を晒し、笑いかける。
そうせずともこの場の人間も、いない人間も、感じ取れるのかもしれないが。
(42) 2022/03/07(Mon) 2:56:41