人狼物語 三日月国

114 【半突発R-18】Snow white Festival【飛び入り歓迎】


【人】 魔術師 ラヴァンドラ

 

 深く息を吸って、吐いて。
 揺れるネックレスに魔力を流す作業は恙無く終わったのに、
 ―――― その過程には問題も欠落も
 なにも無かったのだけれど。


  「 ………… 、ある…… 」


 問いかけに返す声は、思ったよりも小さくて。
 魔力の循環がこれ以上乱れてしまわないよう、
 ネックレスを握っていた指先を解いた。

 周囲の音を聴くのには適さない垂れた耳でも
 至近距離での呟きなら、普通よりは拾えるものだ。
 燻る熱に浮かされたように、心臓が早鐘を打つ。

 
(42) 2021/12/10(Fri) 19:14:23