【人】 鏡沼 創>>37 牛丸 「ええ、僕の異能で間違いねぇですよ。 と言っても、アンタに何かしちまった訳じゃねぇです。 僕の異能ってのが 『脳に干渉して“鏡沼創”という存在の認識を書き換える』 ってやつでやがるんですよね。これ使って、向こうサンに アンタを僕だと思い込ませちまったってだけなんで。 ……ま、コイツがちと厄介な代物で、ロクに制御出来てねぇ ですから、飲む訳にいかねぇ感じでやがったんですよね」 どう厄介かは、今説明せずとも、その内わかるに違いない。 こうして自分の存在を知ってしまったからには、あなたも これからあちこちで居たり増えたり消えたりする“鏡沼創”を 見る事になるのだろうから。 「そう言ってくれると、非常に有難てぇです。 アンタが下手に揉めたり、軽率に飲んだりする様な人じゃ なかったお陰でやがりますから。 本当に、感謝しねぇといけねぇですね。 お礼って訳じゃねぇですが、もし何か困った事があったら そん時は、居て欲しいと思ってくれりゃ現れちまいますし 僕に出来る事でしたら力になっちまいますよ」 最悪の可能性を回避出来たのは、相手があなただったからだ。 この場面で、それでいいと思ってくれる人は多くはない。 だから、出来る限りの感謝を示す。せめてもの償いに。 (42) 2021/11/10(Wed) 3:42:52 |