【人】 シオン・グレイヴズ>>41 普川 「片想い中の女子。……ああ、勢い余って好きな男子の分もお弁当作ってしまったけど、恥ずかしくて渡せなくて、みたいなやつ……?」 言葉の意味をはかりかねてまばたきひとつ。 実際は自分が男子の時に食べる量の弁当を用意してきたせいで、今の体では食べきれないだけなわけだが。 「本当は死ぬほど疲労した顔見知りの先輩が見えたから元気付けようと思って、ってぐらいだったんすけど。じゃあ好きな男子の分も作ってきちゃった女子だったことにしますかね」 箸どうぞ、と差し出す。自分一人で食べる予定で、箸ももちろんひとつ。まだ口はつけてない。 (43) 2021/10/28(Thu) 1:49:02 |