【人】 瀬戸 海瑠[頬から手が離れても、頬は熱いまま。 伏せていた睫毛をゆっくり押し上げて、 彼より少し落ち着いた声で「暑いですね」と笑った。 でも彼が服を脱ぐと言うから>>36、そっと顔を逸らす。 急に脱ぐのは心の準備が……というか車の中で脱ぐってなんか、変な気持ちにさせるというか…………そうか、彼もさっきこんな気持ちだったのかもしれない、と思った。 まあ逸らしたはいいものの目の前では脱がず、扉を開けて一度外に向かったから、なんだ、とちょっとがっかり……いやなんでがっかりなのか。 短時間で矛盾を生み出す自分の感情がちょっと怖い。 後部座席で装飾品を外したりしている様だったから>>37、 自分もワンピースを取り払って水着一枚になって…… 本当にこれで人前に出るのかと少し不安になったけれど、 さっき彼が褒めてくれた事>>22を思い出して、 うん、大丈夫、と背筋を伸ばす。 彼に荷物を取ってもらって日焼け止めを塗ったり 貴重品を纏めてビニール製の鞄に入れたり、 サンダルを履き替えたりしてから、 彼の声>>38に頷いて、外に出た] (43) 2023/04/24(Mon) 12:29:14 |