【人】 北神 翡翠(……おっと) [君の方へ戻ると、シャツの襟元のボタンを開けて くつろぐ姿が目に留まった。 白い首元に輝く小さい赤い石は、遠目からでも分かる。 俺が贈ったものだ。 ちなみに君から贈られたイヤーカフは、今日も俺の左耳を 飾っている] ……暑くなっちゃった? 濡らしたタオルとか、持って来ようか [二人分のマグカップをテーブルの上に置いて、 君の傍らに腰を下ろす。 頬が少し赤いか。 右手を伸ばして軽く触れ、君の目元を見て様子を伺う。 視界の中に、くつろげた首元が入るようにして。 赤い石の輝きと一緒に、肌の上に浮いた汗の粒も見て取れた。*] (44) 2023/04/16(Sun) 0:03:54 |