【人】 駄菓子屋の孫 ユキムラ−回想・ゆきのや− [とある学校が休みの日、 おばあちゃんが風邪をひいていたので 代わりに店番をしていた。 祭りが近くなければ、普段はそんなに忙しいこともない。 しょっぱい景品しかない子ども向けの スピードくじを整理していると、 しばらくしてラフな格好をした男>>43が 暖簾をくぐってお店に入ってきた。] ……らっしゃい お菓子あるよ見てくかい? [俺なりの努力で無愛想とまではいかないが、 猫を被ったような大人しい声であまり見ぬ客を出迎えた。 金平糖の他に、団子やスルメ、ラムネなど 故郷ではよく見る駄菓子は一通りお店に並んでいるが 彼の目に留まるものはあっただろうか]** (45) 2020/05/11(Mon) 19:45:21 |