【人】 闇崎 宵稚[流れるのはサブスクリプションで聞けるR&B。 女性の落ち着いたボーカルは、景色に全く合わない。 畑道にも提灯が並んでいて。 村全体でお祭りを感じる雰囲気になっていた。 商店街の方に迎えば、もっと活気づいて、 前夜祭セールみたいなものがやっていたりした。 今もそうなのだろうか。 シャッター街化していなければいいのだけれど。 歩く道なりの景色自体はさほど変わってなくて、 五年もすれば一件くらい建っていそうかと期待した コンビニすらもないものだから。 思い出が色褪せないのと同時に――、 ]鮮明に、思い出されていく。 暑さによる蜃気楼か、潮風に運ばれたのか。 はしゃぐ子供が鬼ごっこをしている気がした。 逃げ回る子供は、"アイツ"に似ていて―― (45) 2022/08/15(Mon) 14:09:40 |