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人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【人】 厨房担当 ゲイザー

[自室に入って扉を閉めた途端に、その場にしゃがみ込んだ。

 ピーコートもローファーも脱がずに、鞄を膝に抱くような格好で蹲る。
 今まで張り詰めていたものが一気に緩んで、壁に倒れ込んで。
 涙が滲んで、泣いて、声を上げて、泣いた。]


 ( ……私にも、あったの、かな。

    応えて、ほしい、気持ち。
    一緒に、なりたい、気持ち。 )


[ひとしきり泣いて落ち着いてから、ローファーを脱ぎ捨てて、這うように廊下を進んで。
 うがいをして、手を洗って――それから急に、何をしたらいいのか判らなくなって。
 ぼんやりと、仕事用の鞄を開いて、その中身に目を落とした。]
(46) 2023/03/09(Thu) 17:47:54