人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

『先生』の視線の先には子供達が3人、4人。
男女混じった仲良しグループだ。
授業を熱心に聞いてははしゃぐ、可愛くて……
愚かな子供達だ。頬が緩み、足を向ける。

「おはよう諸君!今日のニュースは何だい?」

寄ってきた子供をにこやかに抱きあげて、背中を叩く。
言葉の中から真っ当な情報だけ拾い上げ脳内でくっつけて。

「あ〜ピザ屋の新作かあ」

自分で買いに行くには遠いし割とどうでもいいなあ。

心中で呟いて、代わりに口からはお礼の言葉。

「ありがとう諸君。さあ、先生はこれから
 お散歩の時間だ。お前達は遊んでくるといい。またな」

情報は目と足と耳で。ついでに、植え込みだとか
シャッターの隙間、看板の裏に『虫』を貼り付ける。

「さあて、本命はどこに転がってるかなあ」

今日も白衣を靡かせて、ブーツの底で地面を叩く先生は。
大きな欠伸をしながらおまわりさんがたとは
別の意味を持って辺りを見回り始めた。

#街中
(47) shell_memoria 2023/09/08(Fri) 22:46:27