【人】 学生 ガラーシャアンディさん。 さっき、魔法を使ったじゃないです…か。 その時、本当に、アンディさんは、人間じゃないんだって、やっとわかった気が、しました。 サルハドで言っていた、精霊に近い存在だっていうのが、すごく腑に落ちたんです。 …そのあと、一瞬、すごく怖かった。 もう、きっと、二度と見ることはない、あの砂漠で戯れていた光。 ずっと忘れられない、子どもの僕の、支えになってくれたあの光。 あれと、アンディさんが同じなんだって、思って。 貴方だけは、居なくならないでって、思ったん…です。 [じっと夜空を見つめる。] 貴方がそう、願うなら。 僕は、それを願うようにしよう…かな。 [こんな時に限って、星はなかなか流れない。 そして、少しの後、ふっと苦笑して、横の彼の方を見た。] (47) 2021/10/04(Mon) 21:53:24 |