| [ 本来の獲物は、髪飾りを取り損ねたことで 気恥ずかしそうな笑みと共に去っていった。 (私のお金!) 親切な人間は他にもいたようで。 >>37>>41 善良そうな人間の多い国だと。 そんな認識を深めながら、まずは目の前の青年に 意識を集中させる。 ] あの……本当にありがとう。 大切な物だったのです。 [ さて、なんで大切なのだっけ? いつものように理由を考えながら、 ちらりと目線を上げて品定めする。 清潔感のある身なりに、整った顔立ち。 影から熱い視線を送る娘の一人や二人 いても全くおかしくはないだろう。 ] (47) 2020/05/11(Mon) 20:11:23 |