【人】 灯守り 白露[は、と息をのんだ まさか、あんなに小さな、溢れた様な声が、伝わったというのか>>0:476 …いえ、いいえ、そう、あの人はそういう人だった どんなに小さなわたしの声も、決して逃すことはなかった] ……ぁ、 お、ひさ、し…… [霜降と名を冠する者でありながら、その笑みはどこか 陽だまり の様に感じるのは、なぜなのだろうかきっと、かつて共に過ごし、常に真横で見続けたからなのか 海の底にいたわたしを、引き揚げてくれたからなのか 久しぶり、と言おうとしてそれほど久しくはないことに気づく 仕方ないでしょう、かつては、本当に毎日顔を合わせていたのだから] …… 元気、です 緊張は……とても [ああ、それでもやっぱり 霜降様と話していると、いつもよりは -他人と比べれば全くではあるけれど- 言葉がきちんと出てくる長く共に過ごした時間は、それだけわたしと”お姉ちゃん”を深く繋いでくれた様に思っていた] (47) 2022/01/19(Wed) 13:53:07 |