【人】 半淫魔 メレフ―二日目 市場街― [祝祭の雰囲気に、人々が浮かれ騒ぐ間を縫って歩く。 ――どうにも、思考がまとまらない。 向日葵の店長との約束、人形屋への商品受け取りの件、そして昨日のラヴァの事。 やらなければいけない事と、果たしてひと時でも彼女の手助けになれたのだろうかと、二つが頭の中でぐるぐると渦を巻く。] いかんな、散々ラヴァに語っておいて、己れがこの様じゃ恰好がつかない。 [雑念を振り払う様に、頭を振る。 ――いい加減腹も空く頃合いだ、さっさと何か口に入れなければ。 そうして、どこか腹を満たせそうな場所を目指して歩くのだった。*] (49) 2021/12/12(Sun) 10:32:43 |