【人】 愛らしさで人類を支配するラッコ 瑠璃人[男役さんも卒業したら結婚したりするもの、妻になって、母になるんだもの、と、少し淋しそうな、それでいてその気持ちが身勝手なものだと知っている様な複雑な顔を、ゆっくりと上げる。 それから俺とホウスケを交互に見て、 やがてホウスケに向けてにこりときれいな笑みを浮かべた] 「歓迎するわ、よろしくね、アタシは───」 [まだ胸を掴んだまま名乗ろうとする彼女の頭を掴んで、「゙亀のおばちゃん゙でいいぞ、ホウスケ」と言いながらひっぺがした。 おばちゃんは、もー!とか怒っていたが、 後ろから何やら大きな荷物を抱えた配達員の様な男性が近付いてきたので、「そうだったわお寿司をたくさん頼んでおいたの、中に入りましょう、色々お話を聞かせて!」と、小さいながらも洋館の様な家に招き入れてくれただろう。**] (49) 2021/02/19(Fri) 19:57:27 |