【人】 「騙」の神 ペノル戦いの場につれてこられてから、サティは疲弊しているように見えた。 「愛」の神は、どんな形であれ、争いには向いていないのだろうか。 彼女の真の望みを聞いた時は、驚いた。 何故、何故、真実を騙ったワタシを支持したのだろうか。 神々の庭園で、サティと出会う。 きっと、お互いがお互いのことを探していたのだろう。 それでも、 「奇遇だね」と微笑みかけると 「奇遇なのだわ」と、ちりんとした声が返ってきた。 「ねえサティ、アナタは、エラの罪についてどう断ずる? ワタシは、誰にも知られないならば 、、、、、、、、 罪なんかなかったと思っている。 ……ねえ、サティ。 ワタシはすべてを優しい嘘で包むことを そうして得られる和平を、和睦を、和解を 支持し続けるだろう。 それでもワタシたちは、友達でいられるかな?」 ごめんね、サティ。 もう、試されるような真似は、うんざりだよね。 それでも、聞かせて。サティの本当を。 [*] (49) TSO 2019/10/06(Sun) 22:34:44 |