【人】 紅柱石 アンドレアス[とん、と誰かにぶつかって、よろけそうになる。 慌てて謝るのは、同じように布で髪を隠した少女だった。] あぁ、大丈夫。 気にしないで。 君こそ大丈夫? [青年よりも厳重に隠されて色は窺えない。 双眸は美しいターコイズグリーンとバイオレット。 まるで宝石のような。 彼女も何か悟ったようにまじまじと青年の顔を見つめていた。] ……よい旅を。 [互いにそう言って、別れた。 誰が聞いているとも分からない場所で正体を確かめる事はしない。 連れはいないようだったが、彼女の旅が良いものである事を願った。]* (50) 2021/09/29(Wed) 21:13:08 |