人狼物語 三日月国

230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら


【人】 蕃神 雷恩

 ――…… 騒いで、いるね。

[感覚器官を。根を、伸ばす。
土を構成する砂利や粘土、石英の欠片
腐葉土と呼ばれる落ち葉の腐敗物
それらをかき分け、下へ。更に、下へ。

己の根差す場所を探して。永遠に根差せるものを探して。
――汚染された大地ばかりのこの世界では、未だ、出会えず。

網のように張り、そして役目を終えれば
それはまた再び己の躰にしまわれるもの。
それを伸ばしているときは、己は限りなく植物に近くなる。

植物に近くなる、ということは
外気の変化、温度の変化。或いは――
他の生命体の近づく様子が鋭敏に感じ取れるようになる。

この感覚は馴染みのある桜花でも、AIの彼らでもない
機械の彼らや、研究者らでも、ない。

覚えのあるものだ。
我らを出迎えた、桜花や己に近い存在のような者>>40]
(51) 2023/11/18(Sat) 18:53:40